常設アンケ1 「子どもを取り巻く危険」に関するアンケート 第5回月間報告


■アンケート調査の概要


 第3回結果報告までは、集計グラフなども発表していましたが、今回からは月間報告と致しましては、事故事例の抜粋のみとさせて頂くことに致しました。

■簡易結果報告と考察

 今回は、交通事故関連の報告が多かったです。中には自転車による事故が数件ありました。自転車に乗っていると、被害者になってしまうことだけでなく、加害者になってしまう可能性もあるので、十分注意してあげましょう。それから、遊具事故や家庭内事故も多かったです。小さい子からは目を離さないであげて下さい。

■子どもが巻き込まれてそうになった危険なできごとや、実際起きた事件、事故等 特筆すべき実例

★家庭内事故/その他(0歳児の例)
 10ヶ月の時、歩行器に入れておくとかなり速いスピードで部屋の中の移動が出来るようになってはいたのですが、私自身、油断をしていて、まさか、ガス台のスイッチを押せるようになっていたなんて思っていなくて・・・。本当にちょっとの間だったんですが、洗濯物を干していると、何か、妙にガス臭いような気がしていて、何だろう何だろう?と思っていて、ひょいと室内を見てみたら、ガスのスイッチが中途半端に入っていて、ガスだけ漏れている状況でした・・・本当に焦りました!!窓は開けていたのでそれ程凄くなかったのですが、窓を開けていない状況で違う所で用事をして居たらと思うと、本当に背筋がぞっとします・・・。
 ちょっとの間でも、台所から離れる時はガス台のロックをきちんとして、安全に気を配らないと、下手すると命を落としかねない事なので・・・以後気をつけたいと思っていますし、他のママにも是非教訓の1つとして教えたいなと思います。

★家庭内事故/その他(2歳児の例)
 洗濯物を干していた時の出来事です。室内でまとめて干して、ベランダに出します。シャツ類を針がねハンガーに干し、そのまま下に置くと床が濡れるのでテーブルの椅子の背にかけていました。偶然、2歳半になる上の子がそこを通ったら、ハンガーの先が目に刺さりました。幸いにも、眼球は傷つけていなかったのですが、刺さったわけだから本人は痛さと恐怖で泣き叫び、親の私やおばあちゃんにあたる母も、胸の締め付けられる思いをしました。刺さったハンガーを取る際も、なかなか取れず焦りと不安でいっぱいでした。救急車で運び、事無きを得たのですが、本当に怖かったです。
 子供の目線で再度、室内のチェックをしました。また、うちは下に8ヶ月の子が居るのですが、上の子のおもちゃを一緒に使用します。まだ何でも口にするので、飲みこむような物が無いか・・など、未然に防げる事故の為に、母親として反省の意を込めて、室内・外チェックをしました。

★虐待(1歳児の例)
 ご近所さんで、虐待事件があるなんて考えてみたこともありませんでした。小さいお子さんがお父さんに殴られ救急車で運ばれ、意識不明になったそうです。それから。半年位してから亡くなったとか・・・
 身近でもおこる事件なんだなって感じました。人ごとではなく我が家でも?って思ってしまいます。ご近所さんがSOSを感じてあげないといけないなぁってとっても感じさせられる事件でした。

★恐喝(8歳児の例)
 同じ学校の6年生から、「お金を出せ」と、言われて、その時持っていた20円取られた。
 金額こそ小さいですが、小学生が、さらに自分より小さい小学生からお金を巻きあげるとは、ちょっとショックでしたが、犯罪低年齢化とはよく言ったものだと・・お金を持たせないのが原則ですね。自分の身は自分で守るしかないと。

★交通事故(9歳児の例)
 先月、3月5日に目の前の道路で、前方不注意の小型トラックに小学3年性の女の子がひかれて即死という事故がありました。目の前の道路。信号なしですが、横断歩道を横断したのに、小学3年生なのに。子供をもつ親として、他人事ではありません。
 現在、近隣住民で署名活動をし、信号設置を申請中です。誰もが危ないって思いながらも、行動にうつせなかった。10分前まで同じ公園で遊んでいた女の子がいなくなるっていうことが身近に起こりうるんだなあと。このことによって、日ごろから危険について話さなくてはいけないと思いました。

★車内事故(1歳児の例)
 実家に帰っていたとき、実家の車を使い移動していたので子供のチャイルドシートが無く、旦那が運転し後部座席に私と子供がそのまま乗っていましたが、子供が立って身を乗り出した時に予想外のブレーキがあり、子供が前の座席と座席の間の堅いところに口をぶつけ、歯で唇を深く切り唇をひと針縫う怪我をしました。
 けっして急ブレーキではなく、私がすぐ横にいたのに起こった事故だったので、車で起こる事故は人の力では防ぎきれないものだなと思いました。これが急ブレーキだったらと思うとゾッとします。この日以来、子供がどんなに泣いてもたとえ実家の車であっても必ずチャイルドシートを着用するようにしています。

★その他(2歳児の例)
 動物園で柵を乗り越えて網に指を入れてレッサーパンダに噛まれた!!子供は親が想像もしない行動をとるので気をつけよう!!

★その他(7歳児の例)
 学校で友達と約束をして、はじめての相手だったのに、「もう、二年生だから一人で行ける。」の言葉を信じて行かせたら、校区外の親戚の家まで、子どもたちだけで行っていた。
 子どもを信じることも大切だけど、鵜呑みにすることとは、別。必ず、相手の親に確認を取るべきだった。親は、子どもを叱ってしまったが、先生は、「お母さんは、あなたが大切だから心配だったのよ。ちゃんと、帰ってこれてよかったね。」と、子どもを抱きしめてくれました。まず、子どもの不安を感じて、抱きしめて上げるべきだったと、反省しました。

★駐車場事故(3歳児の例)
 スーパーの駐車場で。子供(3歳)が走っていったので、危ないから、腕を捕まえた。そのすぐ横を1boxタイプの車高の高い車が横切った。と、思ったら、子供が捕まえていた手を振り払って、勢いあまって倒れた。車の後輪に頭をひかれそうになって、心臓が縮む思いでした。
 子供の力は、意外と強い時があるので、特に危ない場所では、要注意です。もしものことがあったときに、自分を責めるのは辛いですから。

★転倒事故(2歳児の例)
 自転車置き場のちょっと坂になっている所を登って遊んでいたら、一回転。乗用玩具に載ったまま転んで、歯茎に血が…すぐ泣き止んでいたので、様子を見ていたら、3日後に硬いものを食べると痛がるのに気付き、歯医者さんへ。歯の脱臼でした。幸い神経に異常が無かったですが、しばらく消毒に通いました。
 母の他は、気付かなかったので、少しでもおかしいと思ったら、病院へ。特に、話せることが出来ない子は、いつも一緒にいる人しか、分からないものです。そりや、病院が、詳しい人じゃのいといけないかもですがね。

★家庭内事故/転落(2歳児の例)
 おばあちゃんが買ってくれたお気に入りのスリッパを自分で踏み、自宅の階段から転げ落ちました。
 それまで、親がついている限りは、慎重で、上手に出来ていたのに・・絶対は無いと肝に銘じ、階段の上り下りには必ず付き添うようにしています。お気に入りのスリッパは、押入れの奥で眠ってもらっています。

★不審者遭遇(5歳児の例)
 園へ自家用車で送る途中に信号待ちをしていたら、背後から原付バイクに乗ったフルヘルメットの男性が、デジタルカメラで盗撮し逃げて行きました。
 身辺調査を依頼された犯人の顔もわからず、バイクの前にはナンバーも付いていないので、結局警察に事情を話すだけで終わりました。

★遊具事故(5歳児の例)
  これは私が5歳の時の出来事です。公園の滑り台でお友達数人と遊んでいたときのことです。夢中になって滑り台を上ったり滑り降りたりしていて、後ろから来た友達に押され一番高いところから地面におちてしまいました。大声で泣いて近所のおばさんが駆けつけてきて家に連絡してくれて病院に行きました。右腕を複雑骨折。今でも少し普通の人よりも腕が曲がっています。あれから25年以上経つのに日本の滑り台は上部に高めのガードをするとか、トンネルにするとかの工夫があまりなせれていません。高いところに上るのは子供にとって楽しいことだけど、非常に危険であることも遊具を作る側は考えて欲しい。
 ほんのわずかな危険でも、実際に起こると重大な結果を招くことがある。危険はほんとは確率ではないということを身をもって体験した。