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◆もしかして、、、虐待?
数ヶ月前、私のアパートの隣室に母子家庭の親子が引っ越してきました。金髪の若いママと3〜4歳くらいの女の子です。ところが、春くらいから、そのママの異様なほど激しい怒鳴り声に気づくようになりました。子育て中はイライラしがちですし、母子家庭となるとなおさら大変でしょう。しかし、その子どもに向ける怒鳴り声というのは、とても聞くに堪えない程の暴言でした。それはもう『言葉の暴力』以外の何ものでもありません。それも時間はおかまいなし。夜中の2時でも朝の5時でも怒鳴り声がするのです。
また、夜仕事にでかけることがあるらしく、子どもが一人で玄関から出てくるのです。どうしたのかと思って聞いてみると「ママはお仕事」。一人で留守番をさせていたようです。部屋の中は真っ暗で玄関の外灯だけついています。寝るように言い聞かせられるようですが、子どもは簡単に鍵を開けて出てしまうのです。それから度々私の部屋の郵便受けにお絵描きを入れに来るようになりました。
そんなある日「お前なんかいらねーよ。出てけよ」そう言って、夜子どもが外に追い出されました。子どもは近所のお宅の呼び鈴を何度もならしたので、そこのご主人が出てきて子どもの話を聞き、隣室のママに「子どもを夜中に外に出すなんて」と文句を言ったところ、ママは逆ギレで叫びだし「警察呼ぶぞ」と大ゲンカになりかけたので、慌てて仲裁に入りました。落ち着くようにいい、話を聞くと「一生懸命子育てしてるのに、誰もわかってくれない。虐待だと言われる」と泣きながら話すのです。また生活に困っている様子なので、市役所に相談するように、夜の仕事の際もどこかで子どもを預かってもらえないか相談した方がいいと話をしたらわかってくれたようでした。
◆どこに相談すれば?
生活に困っている様子と子どもに対する言葉の暴力、どこかに相談しなければと思ったものの、暴力による虐待ではないし、私はとりあえず生活保護の点から市役所に相談すればいいだろうと思いました。 実は、私はこの時点で『虐待』と言っていいものかどうか悩んでいたのです。外で怒鳴っているのを耳にして、出ていって話をすると「一生懸命子育てしている」と言い「わかりました」と神妙に話を聞いて帰る金髪のママ。わかってくれたのかと思うと部屋に帰って泣き叫ぶママの声。『虐待』と言って通報していいものだろうか。
ここで私は、子どもの危険回避研究所のよこや所長に相談したところ、それはすぐに「子どもの虐待防止センター」に相談するべきだというアドバイスをもらいました。”まず第一に子どもの身の安全を考えなければ!”
そうです、子どもの事をまず考えなければならなかったのです!
◆児童相談所との連携
「子どもの虐待防止センター」に電話すると、地域の児童相談所に連絡するように言われ、すぐに担当の相談員の方に報告しました。生活保護や保育のことも相談にのってくれるということで面接に行ってくださったのですが、自宅を訪ねる者いっさいに拒否をしているようで、いつも居留守で全く会う事が出来ないというのです。
しかし、日に日にひどくなる怒鳴り声や叫び声。ママはかなり精神的にイライラが爆発している様子で、なんとか子どもを保護しないとと思っていました。相談員からは、とにかく子どもの身の安全のために、夜一人で子どもが外にいたらすぐに警察に連絡してくださいと言われました。親の元から子どもを無理に引き離す事は出来ないのですが、子どもが夜一人で外にいたら”保護”ということで相談所で預かる事が出来るそうなのです。 でも、呼び鈴鳴らし事件の後は、子どもも厳しく怒られたらしく、一人で外に出る事はほとんどなくなっていました。
◆最終的に
数日後、”子どもが壁にいたずら書きをした”といって朝5時から怒りはじめ、怒鳴る、泣く、喚く。5軒向こうにまで響き渡る大声です。時間が時間なので、苦情を言いに行こうかと思ったら「お前なんか死んじゃえ」という怒鳴り声が。これはもう大変だと110番に通報。児童相談所から日頃連絡が行っていたので、警官と共に担当の相談員が駆けつけ子どもを無事保護しました。泣きじゃくり相談員に抱かれた女の子はTシャツに紙おむつ姿でした。
子どもはそのまま児童相談所へ連れて行かれ、ママは警官から厳しく言われましたが、「子どもを返して」「ほっといて帰って」と気が狂ったように叫び続けていました。
◆周りは何をすればいいか
向こう隣の部屋の方も「子どもを母親から離していいのか。”しつけ”だと言われたら何も言えない」と今までどうしたらいいのか悩んでいたということでした。『虐待』かもしれない・・・そう感じたら周りの人間はどうすればいいのでしょうか。
私は今回の出来事で「子どもの虐待防止センター」に連絡することの大切さを感じました。周りが”もしや虐待?”そう感じた時には危険性が高いということです。通報したのがバレる心配はありません。子どもを守る事を第一に考え動いてくれます。まずは連絡!そう心がけましょう。
◆研究所より
今回は、虐待かどうかわからない、通報すべきかどうか悩む、そんな場合にど
うしたらいいのか、実際にどういうことになるかを皆さんにお知らせするために、
実例をあげてご説明しました。が、私たちはこのおかあさんを批判するつもりは
ありません。必死で仕事をして子育てをしていて心に余裕がなかったのだな、と
気の毒に思うばかりです。当研究所にも母子家庭はいますし、他人事とは思えな
いのです。
今後おかあさんの方がどうなるのか、心のケアをしてもらえるのか、子どもは
いつ親元に帰されるのか、どこで生活するのがいいのか、気になることがいっぱ
いです。ここまで、おのでらを通じて関わってきたので、これからも様子をみて、
何かサポートできることがあったらしていきたいと思っています。皆さんも、虐
待に関して悩んでいること、疑問に思うことやご意見がございましたら研究所宛
メールくださいね。⇒info@kiken-kaihi.org
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