8. 思いきって声をかけました
せっかく近所にたくさんのお友達ができたというのに、私たち家族は急に引っ越さなければならなくなりました。そう遠くはない場所なので、「ぜったいぜったい遊びに来てネ!!」とお友達に念を押し、私たちは都内の某団地に引っ越してきました。団地という新しい環境になじめるかしら…と不安に思いつつも、これまでしてきた通りに早速娘とお友達探しを始めました。
まずは目の前にある保育園を覗いてみることにしました。するとやっぱり「園庭開放」の看板がありました!しかもここは毎日のようです。わくわくしながら園庭開放に行ってみるとなんと空振り…。園児以外は誰もいませんでした。しかも時間が悪かったせいか、園児たちもお教室に入ったきり誰もお庭にはでてきませんでした。しかたなく娘と寂しく二人ぼっちで遊んで帰ってきました。ここでめげずに公園へ行ってみました。さすが団地!子ども連れのママたちはたくさんいたのですが、みんなとても仲良しでおしゃべりに熱中していて、なんだか入っていけそうにありませんでした。いわゆる公園デビューは果たせなかったわけです。別に感じの悪い人たちなわけでは決してないのですが、やっぱりなかなか突然には話しかけられませんよね。そして最後の手段として、保健所に出かけてみました。そこで「お友達がほしくて育児サークルのようなものを探しているのですが…」とたずねると、分厚いファイルの中から、私の家の近所のサークルを探して下さいました。しかし、これまた空振り…。団地なので、個人単位で集まっているサークルはあるはずですが、保健所に届け出を出している団体はないとのことでした。ここで私はさすがに途方にくれてしまいました。このままお友達ができなかったらどうしよう…
そんなある日、近所のスーパーに買い物に出かけるとある母子に出会いました。今流行りの「ギャルママ」と言われる若くてかわいいママで、ベビーカーに生後間もない赤ちゃんを乗せ、もう一人3歳くらいの男の子を連れて買い物をしていました。私は買い物を終え、スーパーの前の広場で何となく休んでいると、その男の子がうちの娘のところに来て「へんし〜ん!!」などと言いながらポーズを決めたり、娘が食べているおかしを欲しそうにしていたので、私は「どうぞ」とおかしをひとつあげました。それに気付いたママは「あ、すみません、ありがとう。」と言って、私のとなりに腰掛けてくれました。ここから自然におしゃべりがはじまったのです。
私はそのママに、最近引っ越してきたこと、お友達を作るために「育児サークル」を探したことなどをお話ししました。するとなんとそのママは「私のお友達で、ちょうどお宅のお嬢さんと同じ1歳半くらいの子どもたちを集めて、毎日中央公園で遊んだり、月に1〜2度集会所を借りて内遊びをしたりしている子がいるから紹介してあげる!」と言って、親切なことにその場で連絡をとって下さったのです!!
お陰様で私たち母子は、その集まりに入れてもらい、今では毎日楽しく過ごしています!