子どもの外遊び、紫外線に要注意!


トピックス  紫外線って、どれくらい危険なの?!

 平成10年7月1日から、母子健康手帳の様式第三号18ページ中の「日光浴」を奨励する言葉が削除されているのをご存知ですか?これは紫外線の影響と思われます。でも「太陽の下で元気に遊んではいけないの?」「そんなに紫外線って危険なの?」と疑問に思っているママたちも多いはず。無理もありません。だって、ママたちが子どもだった頃は、日焼けした真っ黒の子どもが元気でかわいいと誉められていたんですものね。  では何故、近年になって「紫外線の危険」が重要視されるようになってきたのでしょう?それは、環境破壊の影響です。フロンガスなどによってオゾン層が破壊され、体に有害な紫外線が、昔よりずっと大量に地球に降り注ぐようになってしまったからなのです。  でもやっぱり子どもたちには太陽の下で元気に遊んでもらいたいですよね。それなら、どうしたら安全に外遊びができるかを考えてみませんか?


[1] 紫外線基礎知識

 まずは紫外線について勉強しなければなりません。ママたちにもわかりやすく解説してくれているサイトをご紹介します。また、お子さんと一緒に勉強して、紫外線について理解させれば、帽子をかぶるのを嫌がったりしなくなるかもしれませんよ。

エコロジーシンフォニー 「6〜7月号オゾン層(そう)がこわされていく」では、オゾン層について、またこれが破壊されている現状、それによって紫外線が大量に降り注ぐようになってしまったことなどを、イラスト付きで子どもにもわかりやすく解説されています。ぜひ親子で一読してみて下さい。
「地球は今 子ども編」(1999)
くまにち子どもネット 2000年(平成12年)10月23日(月)更新記事
「オゾンホール」 有害な紫外線が降り注ぐ
小学校高学年〜中学生くらいにわかりやすい言葉で「オゾンホールと紫外線」について、簡潔に説明されています。
「なぜなにこどもニュース」
ポエジーのお役立ちページ 紫外線は、実は悪さばかりするわけではないようです。皮膚や肝臓に蓄えられたビタミンD2を、ビタミンD3に変える役目をするんですって。
「体に欠かせない紫外線」
紫外線にうち勝とう! さあ、紫外線についてよくわかりましたか?さっそくこのページで、あなたの紫外線の認識度をチェックしてみましょう!簡単なクイズ形式になっているので、お子さんと一緒にお楽しみ下さい。
「UV認識度」

[2] 紫外線が体に及ぼす害

 基礎知識を勉強して、紫外線がどれくらい危険なものかわかりましたか? では次に、 紫外線が具体的に及ぼす人体への害を知っておきましょう。紫外線は皮膚ガンや白内障の原因になっている他、体内の免疫低下をも引き起こしてしまうのです!

NHK 健康ホームページ 北里大学医学部教授の勝岡憲生先生のお話です。皮膚ガンの患部写真も掲載されているので、よく見ておいて、子どもの肌の異変に早く気づくようにしておきましょう。
「紫外線が引き起こす皮膚ガン」
uvfriend 紫外線を浴びることによって、細菌やウイルスから体を守る仕組みである免疫を低下させるということが、わかりやすく図解されています。
「紫外線による免疫低下」
uvfriend 眼が紫外線を吸収するメカニズムを図解してくれています。
「紫外線の眼への影響」

[3] 子どもを紫外線から守るには?

 人間は生まれてから18歳くらいまでの間に、生涯浴びるであろう紫外線のほとんどを浴びてしまうといわれています。ということは、子どもの頃から紫外線防止対策をとることがとても大切だということですね。でも外遊びは思いっきりさせてあげたい!それでは、安全に外遊びをするにはどうしたらよいのでしょう。

バイオウェザーサービス 気象に基づく健康情報を提供してくれるサイトです。紫外線のコーナーでは、毎日の各地の紫外線予報の他、週間予報も確認することができ、予報マーク別の対策まで教えてくれます。また、質問フォームによる相談も受けつけてくれます。
「紫外線TOP」
NHK 健康ほっとライン 日焼けを防ぐには、当然「日焼け止め」を塗るのがよいのですが、最近は類似商品がたくさんありすぎて、どれを選んだらよいかわかりませんよね。とくに、子どもの皮膚に塗るものは慎重に選びたいものです。そこで「日焼け防止剤の選び方」を東京女子医科大学助教授の檜垣祐子先生がQ&A方式でレクチャーして下さっています。
「日焼け防止剤の選び方」
赤ちゃん通信 スキンタイプを考慮した、日焼け止め(サンスクリーン)の選び方が表になって掲載されています。ぜひ参考にしてください。
「子どもの日焼け対策」
e-ライフ金沢 ビジョン 日焼け止めを子どもに塗布する時の注意点が簡単に書かれています。
「デリケートな肌だからこそ気をつけたい、子どもの日焼け」
子供服 Little Me 自由が丘にある子ども服のショップです。ここでは子どもを紫外線から守る「フラップハット」(サンハット)というカワイイ帽子をネット注文することができます。これさえあれば、子どもに外遊びをあきらめさせなくても済む上、おしゃれ心も満たしてくれますね。(Accessories をクリック)

姉妹サイトに「子供服 Crazy Daisy」もあります。ここでも首の部分が日焼けしないためにフラップの付いたDaisy Hatという帽子を購入することができます。ふだんの洋 服ともコーディネートし易いようにベーシックな模様で作られています。
「Little Me >> オンラインショップ」
環境サークル ティガロ 上の欄で紹介した「フラップハット」(サンハット)を製作・販売しているお店の紹介の他、手作りサ ンハットの型紙(大人用・子供用)も提供しています。
「帽子情報」
環境サークル ティガロ 有害な紫外線防止の為に、私たち(パパもママも子どもたちも)にできることが箇条書きにされているので、チェックしやすいですよ。また、紫外線に対する国内外の対策や関連記事なども閲覧できます。
「オゾン層破壊と有害紫外線」
オムロン 健康プラザ 紫外線を完全に防止してしまうと、ビタミンDが欠乏し、カルシウムが吸収されにくく骨が弱くなってしまう可能性があります。これを防ぐためには食物でビタミンDやマグネシウムを補わなければなりません。このページでは、ビタミンDやマグネシウムを多く含む食品の一覧表を閲覧できます。
「健康生活ヒント 骨の健康」

[4] 紫外線による日焼けのアフターケア

 もしもうっかり日焼けしてしまったら、正しい対処法でアフターケアしてあげて下さい。

NHK 健康ほっとライン 日焼けによる炎症を抑えるための家庭での応急処置方法を写真解説しています。
「日焼けの応急処置」


まとめ

<基礎知識>
★紫外線は太陽光の一つで、A波、B波、C波に分類できます。
★C波には殺菌作用があり、大量に浴びると人体にも有害です。過度の日焼けはヤケドと同じですし、体内の免疫低下や眼の角膜が炎症を起こしてしまうこともあります。長年紫外線を浴び続けることにより、皮膚ガンや白内障をも引き起こす原因にもなります。
★C波は本来、オゾン層によってほとんどを大気圏外にはねかえされるはずですが、近年、フロンガスによるオゾン層破壊が進行しており、大量の紫外線が地球に降り注いでしまっています。とくにオーストラリアなどでは、かなり深刻な問題になっており、日本国内でも九州や四国では相当量の紫外線が観測されています。
★人間が一生のうち浴びる紫外線のほとんどを子ども時代に浴びてしまうので、子どもに対する紫外線防止対策は必要かつ重要であると考えます。
★紫外線を阻むメラニン色素の少ない色白の子どもには特に注意が必要です。

<防止対策>
★なるべく木陰などの日陰で遊ばせましょう。
★紫外線の多い午前10時〜午後2時の外出は控えましょう。
★日焼け止め(サンスクリーン)を塗布しましょう。
 ・紫外線吸収剤不使用のものを選びましょう。
 ・子どもには子ども用(幼児用・ベビー用など)のものを使いましょう。
 ・SPFは、日常生活なら15、レジャーの際は30くらいのものを使いましょう。
  強い効果のあるものを毎日塗布すると、肌へのダメージが心配です。
 ・但し、いずれの場合もしっかりと厚めに塗り、1日に何回も塗りなおさなければ
  効果は期待できません。
★晴れた日には必ず帽子をかぶらせましょう。
 ・UVカット仕様のものが望ましいです。
 ・特に首筋まで覆えるタイプのフラップハット(サンハット)がオススメです。
 ・白っぽいものより、黒っぽいものの方が紫外線を通しにくいので
  帽子だけでなく、洋服や日傘も黒っぽいものがよいでしょう。



フラップハット使用例(0歳3ヶ月)

<その他の注意点>
★過剰に紫外線防止対策に気をとらわれて、炎天下に黒い帽子に黒い長袖、長ズボン姿で行動させたりすると、熱中症にかかってしまう危険性もあります。黒い帽子や長袖、長ズボンは紫外線防止には効果的ですが、その場合は、通気性のよい涼しげな素材のものを選んであげて下さい。水分と塩分の補給も忘れずに!
★眼を保護するために、UVカットのサングラスも効果的ですが、あまり小さなお子さんには、視界が狭まったり、暗くて見えづらかったりして転倒などの危険性もあるのであまりオススメできません。
★紫外線防止対策をとる際、紫外線では補えないビタミンDを食物から摂取するよう心がけましょう。