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SIDSになったらどうしよう(西江麻由美)


 SIDSとは、乳幼児突然死症候群を略したもので、名前の通り、それまで元気だった赤ちゃんが、眠っているうちに何の兆候もないまま突然亡くなってしまう病気です。
  育児雑誌などで見かけるこの病気、知っている方も多いのではないでしょうか。今年6月に厚生省研究班がSIDSの危険因子を発表したこともあり、心配しているお母様方も少なくありません。私もその中の一人です。

 この病気を知ったのは、NHKのドキュメンタリー番組でした。
  SIDSで亡くなってしまった赤ちゃんの御両親を取材したもので、その時の状況や気持ちなどが直接御両親の口から克明にお話しされていて本当に涙が溢れてしまいました。「最近あやすとよく笑うようになりました。」という言葉で終わってしまった育児日記を見せられた時は、2000人に1人の割合といわれても、とても人ごととは思えませんでした。

 割合や確率とは何なのでしょう? 何千人に1人であっても、その1人になってしまったら、確率なんて何の意味も持たなくなってしまいます。現に私は、10人に1人といわれている流産も経験しているし、私自身生まれつき「心室中隔欠損症」という病気で4歳の時、大手術もしています。
  ですから、ほんのわずかな確率といわれても、心配は少しも軽減されません。逆に、確率が低いということで「うちの子は大丈夫。」と安心してしまうお母さんもいらっしゃると思いますが、あまりにも人ごととして片付けてしまうのは危険だと思います。

  やはり知識として知っておく必要はあるし、厚生省からの新しい見解などにも常に注目するべきだと思います。