保育施設における事故から子どもを守る


トピックス  安心して子どもを預けるために。。。

 現在、共働きで保育園や幼稚園を利用する家庭はたくさんあります。また、どこも満員で 「空き待ち」状態にある市町村も多いようです。そんな中、近年、保育施設における事故をニュースでよく耳にします。 記憶に新しいのは、昨年夏に起きた神奈川県大和市の無認可託児施設における幼児虐待事件、今年1月に起きた島根県益田市の認可保育園における 箱型ブランコ下敷き幼児死亡事件などです。私も2歳の娘を保育園に預ける母親の一人として、 とても他人事とは思えず、恐ろしい限りです。
 今回の事故トピックスでは、優良保育園の事例を見ながら、 保育施設における事故の対処法や、遊具などの安全性に関する情報収集の方法を考えてみたいと思います。


[1] 園内事故に備えて

 園内事故に遭ってしまったら、あなたならどうしますか? どんなに優良な保育園でも、保育士さんも同じ人間です。ちょっと目を離した隙に 何があるかわかりません。もしもの時のために、準備と情報収集をしておきましょう。

生活ニューネット(国民生活センター) 消費生活相談を受けつけてくれる他、商品テスト結果や調査結果などを基に、様々な商品情報や危害情報を提供してくれます。商品が原因の事故に遭ってしまったら、すぐに問い合わせて相談してみましょう。また、日頃このサイトをチェックして、危険情報を収集することで、子どもを危険から守ることができるかもしれません。
(財)日本消費者協会 一人一人の消費者にかわって、中立公正な立場で商品テストを行い、その結果を『月刊消費者』に掲載して、消費者の商品選択に役立たせます。また、消費者のために教育活動を行う一方、日常の苦情相談などを通じ、消費者を代表して生産者や流通業者、行政、業界団体等にその声を伝えます。
日本のおもちゃ情報 STマーク、PL法など、おもちゃの安全性に関する情報を提供してくれます。

警察なんて、おおげさな!としりごみしてしまうかもしれませんが、大きなケガをした場合や 園の対応などに疑問を抱いた場合は、なるべく早めに相談をした方が良いそうです。

警察庁ホームページ 目次にある「窓口・手続案内」には、各都道府県の「警察総合相談電話番号」リストがあります。 生活の安全を守るための相談に応じる窓口だそうなので、ぜひとも利用しましょう。


[2] 優良保育園の事例

私が利用している保育園は、こんなところです(^^)
…子どもの危険回避研究所スタッフ西江の場合

 私の娘は、今年の6月で3歳になります。昨年4月(1歳)から、東京都町田市内にある某認可保育園に通っています。この保育園は、様々な面で親にも子にも細やかな気遣いが感じられ、 お陰様で、親子共々、快適な保育園生活を送っています。どんなところが良いのか、ここでご紹介したいと思います。認可であるというだけで選んだり、建物の外観などだけで安易に決定したりしないよう、みなさんの保育園選びのご参考になれば幸いです。

1.どんな小さな出来事も、きちんと報告してくれる

日常生活の様子を連絡帳に書いてくれる他、送迎の際は、必ず口頭でその日の出来事を報告してくれます。目に見えるケガをしていなくても、「転倒した」「ぶつかった」など、「寝ぼけて本人が引掻いてしまったキズ」まで教えてくれます。

2.どの先生も、どの子についても、一人一人きちんと把握している

もちろん担任は決まっていますが、それとは関係なく、園長をはじめ、どの先生も 園児全員を把握しているようです。例えば、朝、欠席や遅刻などの連絡をすると 担任にわざわざ代わらなくても、電話に出た先生が応対してくれ、しかも、その子についての 前日の様子や、もう何日休んでいるかなど、きちんと把握してくれているので 話しも早いです。先生全員で、園児全員の面倒を見てくれている感じがして とても安心感があります。先生同士の連絡が、正確に密にされている証拠ですよね。

3.充分な人数の保育士がいる

園長、主任、用務、給食、担任、臨時職員を合わせて40人ほどの保育士がいます。園長も、用務の先生もクラスに入って保育をしてくれています。用務の先生が大好きで、いつも用務先生がにおんぶされている子もいるんですよ。

4.保育参観は毎日いつでもOK!

保育の様子を見たい!という父母には、いつでも保育参観させてくれます。 もちろん定期的に保育参観もあり、その際には、園児が毎日食べている給食の試食、 栄養士さんへの質問の時間も設けられます。また、懇談会には、2人の担任の他、 園長先生、主任先生も必ず出席し、父母の意見や質問に、しっかり答えてくれます。

5.日常生活の写真を撮影してくれる

行事の記念写真はもちろん、日常の何でもないシーンも、こまめに撮影して 父母に写真(実費有料)を渡してくれます。ほんの数枚の写真でも、子どもの日常生活を 垣間見ることができ、本当に安心します。

6.手作りのおもちゃがいっぱい!

市販のおもちゃもありますが、とくに、先生の手作りおもちゃがたくさんあります。 ペットボトルを使った輪投げ、フエルトで作ったマスコットやぬいぐるみ、 新聞紙や牛乳パックのおもちゃ、先日は、「慎吾ママのおはロック!」を歌うための エプロンを、ひよこ組の園児一人一人に手縫いして下さいました(^^)安全性もあり、 園児に対する愛情も感じられ、嬉しく思います。

7.積極的に育児に関する助言をしてくれる

親として、悪いところは悪い!とはっきり注意してくれます。たまに「うるさいな」と 思うこともありますが、真剣に子どものことを考えてくれているのだなあと思うと ありがたく思います。先生が冗談のように言っているモットーは「子どもに甘く、親に厳しく!」だそうです(^^;だから、子どもたちはみんな先生が大好き!でももちろん、園内での子どもの躾はしっかりしてくれています。それにしても、送迎の時と懇談会の時しか顔を合わせないのに、育児状況を見ぬけるというのは、親のことも、子どものことも、日頃よく観察している証拠だなあと思います。

8.近隣地域住民との関わりを大切にしている

地域のみなさんが、いざという時(災害時など)に保育園に協力して下さるよう、 普段から地域との関わりを大切にしているそうです。園長が定期的に挨拶回りをする他、 園庭開放をしたり、園内行事(バザー、運動会、夏祭)へ地域の方々をご招待したり、 ボランティア活動などに積極的に参加しているようです。

*2月23日、保育参観がありました!その様子が、下の写真です♪ とっても楽しい1日でした。


新聞紙をびりびりに破いて遊び、最後は
みんなでお片づけします。おうちでは
あまりしない遊びをのびのびとさせてくれます。
また、安全性もありますよね。
お片付けの躾にもなります。

大好きな「おはロック!」でダンス!
園児が着ているエプロンは先生の手作り!
みんな本当に楽しそうでした。
「さあ、ママたちも、ぼーっとしてないで
踊って踊って!!」と言われ、
私たちも踊らされてしまいました〜

給食やおやつの前に、準備ができるまで、
手遊びをしてくれます。

今日の給食は、ママも一緒。
おうちでの食事にも役立てられるよう、
味見をしたり、栄養士さんに質問したりできます。
保育所ハンドブック(i - 子育てネット) 「i - 子育てネット」は、厚生労働省の補助により 財団法人こども未来財団が運営しているサイトです。そのコンテンツの一つ「保育所ハンドブック」では、子育支援サービス概要、認可保育所の基礎知識をはじめ、「保育所の賢い利用のしかた」「よい保育施設の選び方 十か条」が掲載されています。


[3] 各関連団体からコメントを頂きました!

 今回、このページを製作するにあたり、保育施設における事故や遊具の事故について の御意見を、各関連団体にお願い致しましたところ、以下のようなコメントを頂くことができました。 ご協力下さった方々、本当にありがとうございました。

厚生労働省雇用均等
児童家庭局保育課様より
 保育所にかかる事務については、地方公共団体固有の事務とされており、保育所における事件、事故なども含め、私どもが直接口を出すことは出来ませんが、必要に応じて各都道府県から情報提供していただいております。
 また、認可外保育施設を含む保育施設の利用希望者が保育施設を選択する際の参考に資するため、専門家助言チームの助言を受けて「よい保育施設の選び方 十か条」を作成しました。詳細版も含めて、厚生労働省ホームページ及びi−子育てネットに掲載しているところであります。
東京都生活文化局消費生活部
生活環境課商品安全係様より
 東京都では、商品事故について、日頃から消費者センター、都庁関係局、 経済産業省、国民生活センター等と連携を図りながら、事故防止の取り組みを 行っています。
 なお、東京都では「遊具の安全性確保に関する国内外の制度調査」を実施し 、報告書を作成したしております。報告書の残部が少ないため、お問い合わせがあった場合には、貸出を行っております
問い合わせ先:東京都新宿区西新宿2−8−1
東京都生活文化局消費生活部安全表示課商品安全係
TEL03‐5338‐3056
国民生活センター
企画広報課様より
 国民生活センターで公表した関連資料が ありますので、ご住所をご連絡いただければ 郵送します。
問い合わせ先:東京都港区高輪3−13−12
国民生活センター企画広報課
TEL03‐3443‐8623


幼児用自動車・幼児用三輪車 こんな点に注意しましょう
(国民生活センター発行「くらしの危険」No234より抜粋)