特定非営利活動法人 子どもの危険回避研究所

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 今週のキーワード ⇒ 【 パトロール】 

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1.「パトロールの基本」について、大まかなことを知りたい。⇒ 「パトロール」のマニュアルDLサイト
2.主にどんな種類のパトロールがあるのか、知りたい⇒ ポピュラーなパトロールの種類
3.現状のパトロール活動の課題が知りたい⇒ 「パトロール」の 課題
4.パトロールの効果について知りたい⇒ 「パトロール」に関する調査
5.特徴のあるパトロール活動の事例が知りたい⇒
パトロール隊の事例紹介

「パトロール」のマニュアルDLサイト

警視庁>守ろう!安全な暮らし 自主防犯トラの巻>「防犯パトロールマニュアル」

 都内の各地域で防犯パトロール等の自主的な防犯活動を行う取り組みが拡がりつつあり、防犯パトロール開始後に侵入盗の発生が減少するなど、犯罪防止に大きな成果を挙げている中、自主的な防犯パトロールを行う場合に、安全に、そして効果的に実施していただく上での参考資料として警視庁が作成したものです。
 防犯パトロールに関する疑問をQ&A形式で掲載している他、 具体的実施要領として、パトロールの目的に応じた詳細なポイントなどが解説されています。


三重県警察本部>自主防犯パトロール活動の手引き
 自主防犯パトロール隊の立ち上げ方から、パトロールの必需品・注意事項・実施の際のポイントなどが詳しく解説されている他、犯罪別の着眼点なども解説されています。

広島県警察本部 生活安全部 生活安全企画課 >防犯パトロールの手引き
 防犯パトロールと一口にいっても様々な実施方法が考えられることから、地域の実情や犯罪の発生実態に応じて、自分たちのスタイルに合ったパトロール方法を選択できるよう、選択肢が挙げられています。
 その他、活動に当たっての保険の加入や、パトロール車両を運転するときの注意点など、細かい部分についても教えてくれている手引きです。


ポピュラーなパトロールの種類

登下校の見守り

 最も一般的な地域防犯パトロールです。子どもたちの登下校の時間に、地域の防犯ボランティアの方々(シルバー世代、保護者の当番制など)が通学路の数か所のポイントに立って、子どもたちを誘導したり、見守ったりしています。朝の8時と午後3時に見守りをすることから「8・3(はちさん)運動」と言われています。
  教員が通学路をいくつかのルートに分けて、数人で自転車で見回るパトロールを実施している学校もあります。

 例)東大和市 「小・中学生の登下校時の「見守り」をお願いします」
   
http://www.city.higashiyamato.lg.jp/21,19056,314,437.html

 *登下校時の安全確保に関する取組事例集(文部科学省)
   http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/17/12/05120900/007.htm


ながらパトロール

 散歩しながら、買い物しながらなど、何かをしながら、 都合のつくときに、子どもたちを見守っていただき、不審者による声かけや連れ去り等、未然防止につなげるものです。多くの地域においてPTAが自転車の前かごに「パトロール中」と書かれたプレートをとりつけたり、外を歩く時に「パトロール中」という腕章やネックストラップ身に着けて日常生活を送るなどしています。

 例)宇都宮市 「事業者等の「ながらパトロール」
   宇都宮市では、事業者や団体が、業務で車両を運行するかたわら防犯パトロールを実施する『   ながらパトロール』を促進しており、 協力いただいている事業者等には、車両に貼付できるマグ
    ネット式のパトロール用ステッカーを市から貸与しています。
   
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kotsu/bohan/001887.html


わんわんパトロール

 「ながらパトロール」の一つで、犬の散歩を子どもの登下校時間などにあわせて、散歩をしながらパトロールをすることです。

 *全国のわんわんパトロール隊
   http://www.wannyan.jp/wanpato/index.html


 *和光わんわんパトロール隊
  http://hw001.gate01.com/dachs-cafe/wwp.html

 *砧町町会わんわんパトロール隊
  http://www009.upp.so-net.ne.jp/jj1vkl/kinuta_wanpat/


青色防犯パトロール

 一般の自動車に回転灯を装備することは法令で禁止されていますが,警察から自主防犯パトロールを適正に行うことができるとの証明を受けた団体は,自動車への青色回転灯の装備が認められることになりました。(平成16年12月1日〜)これを利用して実施しているのが、「青色防犯パトロール」です。

 *国土交通省 
   自主防犯パトロールに使用する自動車に青色回転灯を装備する場合の取扱いについて

  http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/09/091109_.html

 *大東京防犯ネットワーク  「青色防犯パトロールの推進」
  平成19年度 東京都新規重点事業 青色防犯パトロール 目標200台増
  http://www.bouhan.metro.tokyo.jp/tokyo/topics_001.html

 *「青色防犯パトロール活動」を始める団体のために、Q&Aで判りやすく解説したマニュアル
   「始めよう 青色防犯パトロール」

  http://www.bouhan.metro.tokyo.jp/kodomo/k08_02topics.html

 *広島県警察 「始めてみませんか?青色防犯パトロール」
  申請の対象となる団体、青色防犯パトロールの方法、青色回転灯の装備の申請手続きの
  流れ、地方運輸局等の窓口一覧などを閲覧することができます。
   http://www.police.pref.hiroshima.lg.jp/041/herasou/bluepatrol/bluepatrol.html


 *大阪府警 「青色防犯パトロール」
  平成18年7月から、道路運送車両の保安基準の改正により、青色防犯パトロール手続き
  変更がなされたことや、青パト隊長の感想などが閲覧できます。

   http://www.police.pref.osaka.jp/05bouhan/anzen/volunteer/aopato_1_1.html



「パトロール」の 課題

・パトロールは抑止効果がありますが、パトロールする人たちにシルバー世代の方々が多く、万が一の緊急事態に対応できるかどうかが心配です。複数人数で巡回する、緊急時の連絡方法の確認などの対策が必要です。

・自主防犯ボランティア団体を維持し、パトロール活動を継続するためにはどうしたらよいかが、どこの地域でも課題になっているようです。

・自主防犯ボランティアによるパトロール活動を地域住民やPTAや子どもたちが周知しておらず、「善意の声掛け」が「不審者からの声掛け」と誤解されてしまうというトラブルも多いようです。子どもたちにも顔を覚えてもらうことや、声掛けの方法にも注意が必要でしょう。

・資金の問題があります。ベストや帽子などの提供や貸与はありますが、それ以降の活動資金については個人持ちになることが多いようです。特に青色防犯パトロールは、ガソリン代が持ち出しになり、値上げに頭を悩まされています。売上の5%をガソリン代として寄付する、特定のコカコーラの自動販売機設置(広島)など、新たな工夫がスタートしています。個人が地元のGSに値引きしてもらっている例もあるという話も聞きました(沖縄)。個人に偏った負担がかからないように、考えていかねばなりません。

・肝心な保護者がパトロールに参加しないという不満もよく聞きます。小さい子がいたり、夫はボランティアのために仕事を休むようなシステムもまだ広がっておらず、参加が難しい人も多いのが現実です。保護者は、「街のために、今できることをする」「子どもが大きくなったら、次は私たちが」という心構えと、感謝の気持ちを伝えることが大切です。また、ボランティアは、「街の安全のためにやっている」「そのうちこちらが世話になる」という考え方をして、長い目で見守っていただきたいと思います。




「パトロール」に関する調査

「青色防犯パトロール活動」の実態調査結果(犯罪抑止効果)とマニュアルの作成について

東京都が都内における「青色防犯パトロール活動」の実態調査を行い、犯罪認知件数との関係から犯罪の抑止効果を検証した結果、「青色防犯パトロール活動」が行われている地域は、活動が行われていない地域に比べて、犯罪認知件数の減少率が高い傾向にあるということがわかりました。


三重県鈴鹿市 「子どもを守る地域パトロール」アンケート結果報告

住民によるパトロール隊の活動の認知度や必要性などをアンケート調査した結果です。

 *掲示板に寄せられたコメント
   http://www.merumoni.city.suzuka.mie.jp/enquete/2008/shi115_cmt1.html


わんわんパトロール アンケート結果報告

片倉台HPの中のコンテンツ。わんわんパトロールを実施されている方々へ向けたアンケートで、パトロールが負担かどうか、パトロール中に子どもに声をかけられるかどうか、何時にどんなルートで実施しているかなどが結果として報告されています。


茨城県牛久市>「犯罪のない安全な地域づくり」アンケート調査結果

防犯パトロール活動についての住民の意見を聞く設問があります。




パトロール隊の事例紹介

警察庁 自主防犯ボランティア活動支援サイト>犯罪抑止につながった好事例紹介

全国各地におけるパトロールを主体とした活動の事例が紹介されています。


子ども見守りナビ>選定事例紹介

このページでは、「子ども見守りナビ」(文部科学省:地域で子どもを見守る全国ネットワークシステム)に登録されている活動事例のうち、特色のある事例を取り上げ、より詳しく紹介しています。


岡山県 自主パトロール隊通信

県下で活躍中の自主パトロール隊の活動状況等を警察署単位で取り上げています。


asahi.com> マイタウン> 栃木> 登下校見守りにポイント制導入(2008年06月26日)

栃木県那須烏山市が2008年11月から、携帯電話を生かし、高齢者に登下校時の子どもを見守るボランティアへの積極参加を促すシステムの運用を始めるという記事です。参加具合に応じ、温泉割引などの特典もつけて「やる気」を引き出し、孤立防止や地域交流の活性化につなげるというもの。
 新事業名は「3世代の絆(きずな)再生による暮らし安心ネットワークプロジェクト」。今年度の「地域ICT利活用モデル構築事業」に選ばれ、総務省が事業費約2500万円を全額負担するそうです。


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