<< 私が思うことレポートに戻る

 

 病院を無くすな (ガラシャ!)


◆不足というより偏在
 昨今、医師不足、病院不足といわれる。本当に不足しているのかどうかは、病気をした時にしか気がつかないし、誰もが病気をするわけではないので、ニュースで聞いているだけの人が多いと思う。
 私は、医師不足、病院不足は、いろんな意味での、医師偏在、病院偏在だと思っている。

◆偏在の意味
 地域的に偏在している。都会には多く、地方には少ない。これは医師養成のシステムとかかわりがあると聞くが、それは患者にはどうしようもない。
 専門的に偏在している。医師は技術力で死を防ぐことのできる重病を専門としている人が多い。ただの風邪程度を診るのは専門ではなく、自然治癒力で治ると思っている。
 しかし、実際の患者、特に子どもの親は、目の前の熱を出している子どもを診て、早く治してほしい。需要と供給の内容が合致していない。

◆病院の使い方
 育児書にも書かれているし、病院に電話をかけても、結局こう言われるのは明らかだ。
「とりあえず診せて下さい」
 だから、軽症でも病院に飛び込むし、それが医療への負担を大きくしている。その矛盾を超えられるのは、医療者ではなく、患者でしかない。
 昨今、病院に行くかどうかを判断するフローチャートを作っている母親たちもいる。子どもを取り深く観察して、自分の子どもの風邪の特性も見る必要もある。
 もうひとつ、ただの風邪を見ることに、達成感を感じない医師が多いが、感謝の言葉を明確に返すことが、医療者のモチベーションを高めるだろう。社会的資源の、医療者と医療施設と、医療保険を大事に使う気持ちが大切ではなかろうか。
 それが、病院を無くさないための最大の力だと思っている。

県立柏原病院の小児科を守る会による【受診の目安チャート図】こちらからダウンロードできます。
  他にも、【小児救急冊子】の購入申し込みができます。

*****************************************************************************************
子どもの危険回避研究所より
このレポートを投稿して下さったガラシャ!さんが運営しているサイトも、以下にご紹介させていただきます。
(「こどもの入院応援ページ」は、以前から、子どもの危険回研究所サイト内「病気対策情報」でもリンクをはらせていただいていました。)
子どもが入院することになった時、親子で不安を抱えたままにしないで、ガラシャ!さんのサイトで正しい知識を身につけ、不安を解消した上で治療に専念しましょう。

こどもの入院応援ページ http://homepage3.nifty.com/nyuin/