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所長よこや&副所長にしえが、様々な企業や団体にお伺いし、 子どもの危険回避に役立つ情報を実際に見たり聞いたりして レポートするコーナーのバックナンバー第4回のページです。
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第4回 トヨタ自動車株式会社 IT営業部 編 (2002年6月18日取材/7月3日アップ/8月13日更新)
  「ぴぴっとフォン」のモニター募集は8/12 24:00をもってしめきらせていただきました(当選発表はこちら
 「位置情報サービス」という言葉を聞くと、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか? 当研究所に数多く寄せられた、「位置情報サービスって何?」というご質問にお答えすべく、今回は「ここだよナビ」というサービスを提供されているトヨタ自動車株式会社様にお話を伺うことになりました。

 取材させていただく前に、まずは自分たちで使ってみなくては、と入手したものは、その名も『ぴぴっとフォン』。今年の5月に発表され、6月に発売開始となった、トヨタ自動車様、京セラ様、DDIポケット様の3社が共同開発したPHS端末です。

 「かわいい顔がついてる(^o^)」「数字のボタンが無い(? ?)」など、一般の携帯電話やPHSを見慣れていると最初は驚き、不思議に思うかもしれませんが、購入時にあらかじめ登録した発信先電話番号(最大3件)に電話をかけることができる(着信は無制限)電話機なのです。この通話相手先限定サービスを「安心だフォン」と言います。

 ぴぴっとフォンは、トヨタ自動車株式会社様の運営する「ケータイSHOP PiPit」のみで購入できますが、その際に「ここだよナビ」というサービスを申し込むことで、au(KDDI)の携帯電話やパソコンから、ぴぴっとフォンの持ち主の居場所を知るための「位置情報サービス」を利用できるようになります。この場合、ぴぴっとフォンについている□、○、△の3つのボタンの内、○が「ここ」キーとして使われるため、あらかじめ登録できる発信先電話番号は最大2件となります。


★「ここだよナビ」を使ってみました!
 ケータイSHOP PiPitで、ぴぴっとフォンとau携帯電話をつなげる手続きが完了したら、いよいよ「ここだよナビ」の出番です。

au携帯電話とぴぴっとフォン
(左)au携帯電話「A3014S」 (右)「ぴぴっとフォン」(色:フレッシュブルー)


<ここだよナビの概要>
●au携帯電話
「ここだよナビ」のページから、ぴぴっとフォンにメールを送信

●ぴぴっとフォン
メールが届くと、画面に「ここだよナビあり」と表示され、○ボタン(ここキー)が点滅。○ボタンを押すと、画面に「ここだよナビ送信中」と表示され、画面が時計表示に戻ったら、送信完了

●au携帯電話
普通の携帯メール同様に、ぴぴっとフォンからメールが届く。メールを見て、本文中のURLへアクセスすることで、ぴぴっとフォン持ち主の居場所の地図を表示


 「ここだよナビ」を利用してみたところ、初めての実験では、ぴぴっとフォンから送られてきた地図は、実際の位置と比べて100m程度の誤差がありました。「ここだよナビ」は、au携帯電話だけでなく、パソコンからも利用することが出来るので、別の日に、別の場所で試してみたところ、パソコンの画面に表示された地図は実際の位置とぴったり合っていました。

 「携帯電話だと必ず誤差が生じるのか?」「そもそも、ぴぴっとフォンはどうやって誕生したのか?」実際にサービスを利用してみた上での感想を胸に、トヨタ自動車株式会社 IT営業部の筧様、西野様にお話をお伺いすることになりました。


★家族を安心と愛情でつなぐコミュニケーションツール
トヨタ自動車株式会社様  お会いするなり、「位置情報」「誤差」の2語で話を切り出した私たちに対して、トヨタ自動車の西野様は「ぴぴっとフォンは、位置情報サービスを売りにしている端末ではないのです」と笑顔で返されました。そう言えば、「誤差0m!」とか「位置情報なら、この1台で間違いなし!」といったような宣伝文句を見たわけではありませんでした。ぴぴっとフォンの特徴は「簡単操作」と「低料金」で、さらなるプラスアルファの付加価値として「位置情報サービスも利用できるよ」ということなのです。位置情報、位置情報、と機械的にとらえるのではなく、「家族のあたたかさを声で知る、家族間コミュニケーションツール」という説明をお聞きした時点で、ぴぴっとフォンがもたらす効果をあらためて実感、納得することができました。


トヨタ自動車株式会社様
(左)IT営業部 通信企画室の西野様  (右)IT営業部 通信企画室グループ長の筧様


 ご存じの通り、トヨタ様は自動車メーカーですが、車を購入される方のご家族(お子さまやおじいちゃん、おばあちゃん)に目を向け、様々なマーケティングを行った結果、
・操作が簡単である
・本体が低価格である
・毎月の基本使用料が低料金である

という点に重点を置き、ぴぴっとフォンを開発されました。ぴぴっとフォンの完成までには、様々なご苦労があったと思われますが、京セラ様やDDIポケット様のご協力によりクリアできたそうです。ぴぴっとフォンの持ち主=子どもの居場所を、au携帯電話を持っている人なら誰にでも知られてしまう、という危険性は無く、むしろ「固すぎるのではないか?」との声が上がるほどの徹底ガードで二重三重に守られている、とのことでした。

ぴぴっとフォン
(写真左から)スウィートピンク、ノーブルシルバー、フレッシュブルー
クリックすると「フレッシュブルー」の拡大写真をご覧になれます。

ぴぴっとフォンにかかる費用(税別)
本体価格6,800円
安心だフォン
契約手数料
2,700円
基本使用料980円/月
通話料10円/60秒
(8:00〜23:00/同一区域内の
H"・一般加入電話へ通話した場合)
※「ここだよナビ」を利用する際にかかるメール送受信料 22円/回(3:00〜17:00)


★比較ではなく「選択」を
 今回の取材を通してわかったことは、「ぴぴっとフォン」のほか、「ココセコム」(セコム株式会社)、「P-doco?」「P-doco? mini」(いずれもNTTドコモ)といった位置情報サービスを利用できる端末は、それぞれが違った特徴を持った、違うサービスであって、比較するのではなく、それぞれの機能やサービス内容を知った上で、自分が必要だと思うものを選択しよう、ということでした。これまでは、「こんな端末があるらしい」「こういうサービスを利用できるらしい」という漠然とした知識しかありませんでしたが、自分たちで実際に利用し、開発者でいらっしゃるトヨタ自動車様のお話を直接お聞きすることで、より理解が深まり、これならば安心して人に薦められるという結論に至りました。筧様、西野様、お忙しい中、取材にご協力いただき、本当にありがとうございました。
  

 第4回の危険回避見聞録はいかがでしたか? 「この企業のことを知りたい!」「あの商品について知りたい!」など、皆さまからのリクエストや見聞録についてのご意見・ご感想をお待ちしております(^-^) メールの宛先はこちら→info@kiken-kaihi.org
次回、第5回の見聞録もお楽しみに!

 



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