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 >> 商品研究報告 || 危険回避見聞録 || 安全な制服を考える会

「安全な制服を考える会」は、子どもの危険回避研究所と小郷産業株式会社が協力して発足しました。これから会議や調査を重ねながら、よりよい制服(私服を含めた通学服)とは何かについて、検討していきたいと思っています。何かご意見・ご要望がございましたら、メールにてご連絡下さい→安全な制服を考える会 へメール
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一般保護者たちによる座談会 報告

 去る2005年12月9日、東京・渋谷の某所において、小学生のお子さんをお持ちの一般保護者の方々7名をお迎えして座談会を開催いたしました。ご出席下さった保護者の方々は、研究所のメルマガで公募した際にご応募して下さった方々の中から選ばせていただきました。安全な制服を考える会からは、小郷産業株式会社の企画開発室の片山様、東京営業所の岩本様、広島営業所の島田様、株式会社島屋の子ども服のバイヤーをしていらっしゃる神宮課長様、NPO法人子どもの危険回避研究所 所長・横矢、副所長・西江が出席しました。
(写真は前列右から一般保護者・廣野さん、岩城さん、遠藤さん、中列右から研究所・横矢、一般保護者・津々浦さん、小谷さん、平田さん、中本さん、研究所・西江、後列右から小郷産業・片山様、島田様、高島屋・神宮様、小郷産業・岩本様)

 まずは、保護者の方々に自己紹介をしていただきつつ、お子さんの登下校の際の現在の服装について、また防犯について考えていらっしゃることなどをお伺いしました。
 お子さんが私服で通学しているという方が5名、制服で通学されているという方は2名でした。私服の場合は、女の子でもGパンをはかせているという方がいました。本人の好みでもあるということでしたが、やはり親として、スカートだと性犯罪に巻き込まれてしまう心配があるという理由もあるようです。また、私服選びの際のポイントは、やはり着やすさ、肌触り、軽さ、着心地のよさなどが重要であるようで、そのためにある程度高価になってしまうことについてはしかたがないというお考えの保護者が多かったです。
 そして、みなさんの共通する悩みは、「防犯グッズをどうやって携帯させるか」ということでした。 このことについて、かなり具体的な意見が多数出ましたが、企画開発のための重要情報ですので、ここでの記載は控えさせていただきます。

 その他、制服を着用させている保護者の方からは、現状の制服について、かなり多くの不満が出ました。これについても詳細の記載は控えさせていただきますが、海外での生活のご経験がある方からは、「女児がスカートで足を露出していることはもちろん、男児も半ズボンで必要以上に足を露出していることは、外国の方から見るとかなり疑問に思う部分であるようです。あれでは、犯罪者に狙って下さいと言わんばかりだと。制服の機能を見直すと共に、概念から再考していただきたいと思います。それには、保護者側から学校に意見をしても通らないことが多いので、ぜひ制服メーカー側から、世間に向けて、新しい提言をしていってほしいと思います。そうでないと、いつまでたっても、日本の制服は変わっていかないと思います。」というご意見もいただきました。

 小郷産業様や、高島屋様からも、たくさんの質問があり、それに対して保護者の方々に具体的な答えをいただくことができ、商品開発にはかなり有効な情報をたくさん得ることができました。みなさんからいただいた情報は、決して商業的利益を追求した商品開発ではなく、安全な制服を考える会として、社会的に有効な商品開発に役立てていきたいと考えています。