今年1月に発売された「presave」(プレセーブ)という商品をご存知でしょうか?一部マスコミでも報道されたので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。プレセーブは、位置情報確認や異常通報発信も行えるココセコム専用端末を内蔵した小学生向け通学服で、購入するとココセコムの加入料金5250円が無料になるというサービスもついています。(ココセコムについては、当研究所のココセコムモニターレポートをご参照下さい)
さらに、防弾チョッキで採用されているスーパーアラミド繊維や、夜間の反射性が高いガラスビーズを採用することでも安全性を高めています。
この通学服を製造販売しているのが、今回ご紹介する「小郷産業株式会社」です。
去る6月29日〜30日に、東京国際フォーラムにて、小郷産業株式会社が「制服辞典2006」という展示会を開催しました。この展示会では、様々なデザインや素材の制服の実例が展示された他、子どもの安全を考えた小郷産業の新たな取り組みについての展示等もありました。
例えば、左の写真をご覧下さい。中高生向けの学生服の襟やポケット等に、再帰性反射テープ(光があたると反射を繰り返し、光を多方向に明るく反射する)を取り付けています。これにより、昼間も夜間も子どもの視認性が高くなり、交通事故に遭いにくくなるという「交通安全衣服」という名称で、平成8年に実用新案登録されているのだそうです。
そして、右の写真は、白いウインドブレーカー風の上着のタグです。「花粉対策商品」と書かれているのが見えますでしょうか?近年、子どもたちのアレルギー反応というのも非常に深刻化しています。そこで、花粉が付着しにくい素材で上着を開発中なのだそうです。
このように、子どもを取り巻く危険というのは、1つではなく、様々な事象が考えられる、という視点において、小郷産業の小郷社長のお考えと、当研究所の基本理念が、非常に似ているということがわかります。
そこで、 小郷社長の方から「ぜひ一緒に何かをやりましょう」とお声をかけていただき、今回の展示会では、子どもの危険回避研究所ブースも設けていただきました。
ここには危険回避研究所の考え方の源である「子どもを取り巻く危険分類図」をはじめ、所長・横矢の著書や、横矢が研究し、独自にサンプルを制作した様々な防災グッズ等を展示させていただきました。
さらに、子どもの危険回避研究所と小郷産業は「安全な制服を考える会」を発足しました。
毎月定例会議で討論を重ねながら、Webアンケート等の調査の結果を踏まえつつ、「子どもたちにとって安全な制服とはどんなものなのか」ということを追求し、最終的には商品化を目指してします。
その第一弾として、「子どもの安全を考えた制服」のアイデアを募集中です。(詳細はこちら)
さらに第二弾として、制服に関するアンケートをWeb上で8月下旬から実施の予定です。
そしてそして第三弾以降として、モニター調査や座談会等も計画中ですので、みなさま奮ってご参加下さいませ!
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